サーバー開発部
インタビュー
S.F
今日はよろしくお願いします。
最初に入社の経緯についてお話してもらっていいですか?
- S.F
- 実は二十歳のころ、サカつくシュートの開発に参加させてもらいました。そのころは、別な会社に所属していたんですが、一緒に仕事していてやりたいことがすごく近いなって感じてました。
その後、ダービーストーリーズでも出向って形で一緒に仕事することになり、その時にも、「自分がやりたいこととマッチしているな」って思って、とあるきっかけで転職を考えたときにランド・ホーに入りたいと思って、今に至ります(笑)
そうそう。実はランド・ホーに入社する前から付き合いありましたね。
今はどんな仕事をしているんですか?
- S.F
- ソーシャルゲームのサーバー開発を担当していて、サーバーチームのリーダーをしています。
APIの実装と各作業者に対する仕事の割り振り、仕様調整とかディレクターとの折衝がメインになってます。
サーバー担当者は何人くらいいるんですか?
- S.F
- サーバーエンジニアは5人ほどです。
思ったよりたくさんいるんですね。
- S.F
- 足りないくらいですよ。 ゲームをおもしろくするための仕様変更とか結構あるんで、その対応に追われています。
仕様変更の影響をサーバーはどれくらい受けるんですか?
- S.F
- どのセクションよりも一番インパクトがでかいんじゃないかな。
サーバーって、ビルでいう基礎だから、ビル一つ増やしたいってなった時に、基礎が足りないよ~ってなる。
目立たないところだけどないと全部崩れちゃう!!
それは困る!!大変ですね。
今まで色々なプロジェクトのサーバーをやってきてますが、
今のプロジェクトで難しいと思うところってありますか?
- S.F
- 難しいのは、ジャンルとして今までにないジャンルなんです。だから設計が今までの流用だと齟齬が出ることが多くて、一から考えることが多いんです。
ランド・ホーでは初めてかもしれない、ランキングのリアルタイム化をしているんです。そこの研究をしつつ実装しているのが難しいところですね。
今までやったことない技術を使っての開発なんですね。
リアルタイムランキングって普通のランキングとサーバー的にどう違うんですか?
- S.F
- 今までのランキング、要は1時間のバッチで回すものは、MySQLとデータベースで完結できるんです。1時間ため込んで集計バッチというものをはしらせる、みたいな仕組みなんですが、リアルタイムになるとため込む前にランキングを出さなくてはいけなくなります。
Redisというミドルウェアを使って、全部オンメモリーで入れたら速攻計算でランキングを出すって感じなんです。根本的に思想というか設計が違うんです。そこがちょっと大変。
やったことないことだからそのスタディから始めるのが大変だったということですか?
- S.F
- 厳密にいうと、僕は、以前Redis使ったことがあったんですが、ランド・ホーとしては初めてつかうミドルウェアだったので、フレームワークに組み込まないといけなかったのと、ちょっと特殊な仕組みなので、そこをうまく組み込むのが手間でした。
今回のことも踏まえて、今後フレームワークを改良しようという話もあって、サーバー開発部でランド・ホーのフレームワーク環境については現在今後どうしようかと検討しているところです。
他には新しい取り組みってありますか?
- S.F
- 今回初めてGoogleCloudPlatform(GCP)を使っていて、これが結構クセがあって難しいです(笑)
今までの仕組みだと出ないような問題がポンポン出たりして結構悩みました。負荷試験とか苦労しました。
こっちとしては何もしていないのにめったにないんですが、いきなり回線をぶった切られたり(笑)
対策としては、回線を切られた時には再度つなぎなおすことで不慮の事故を回避するようにしています。
色々と苦労されているんですね。
GCPの扱いはこなれてきた感じですか?
- S.F
- そうですね。まだまだ課題はあるけど、初めての案件としては吸収できることは多かったと思います。
では、次の案件でGCPを使うことになっても大丈夫?
- S.F
- 今回よりはもっとスムーズに開発できると思います。
問題点は洗い出せたという認識です。
ところで、今まで使ってきたサーバーの中で一番使いやすいサーバーって何ですか?
- S.F
- 慣れを無視して話をすると、GCPが一番使いやすいと思います。
扱いやすくされているので、サーバーを知らない人でもうまく作れますよっていう前提なんです。そこ理解していればGCPが使いやすい。 でも、細かい設定をしたい場合は、GMOとかになっちゃうかな。
MySQLとかのデータベースの細かい設定がいじれないのがGCPなんです。触っていいのはここまでですってなっているのでそこの部分をどう吸収するかが大事になってきます。
なるほど、GCPはいろいろいじれないからサーバーをよく理解していない人でも使いやすい?
- S.F
- いじらせないから大丈夫、だから扱いやすい。
上級者設定はできないんですよ。
今後好きなサーバー使っていいですよって言われたら何を選びますか?
- S.F
- AWS(笑)
AWSっていろいろとサーバー側で設定されているイメージなんですが…
- S.F
- 設定されているんですが色々と使いやすいんですよ。
AWSは、障害もあるんですが解決方法がネットにたくさん公開されているんです。技術が枯れているので安定していて、すぐに解決できるところが使いやすいです。
あとは、IDCFとかかなぁ。これは日本人がかなり細かくサポートしてくれる。めんどくさい負荷試験とかもすごくサポートしてくれる。学習コストが安く済む感じです。
色々分かっているなら、GCPかAWSがコストが安くていいですよ(笑)
今までの経験を活かせていると思う部分ってどんなところですか?
- S.F
- 以前いた会社は人数が少なかったので、お客さんとの折衝が多かったんです。それの流れで、今は対ディレクターですが、そこから話をしてまとめて各担当者に仕事を割り振るって流れがすごくスムーズにできていると思います。マネージメントの部分ですね。
技術的な部分というより人とのコミュニケーションの部分が活かせている感じですね。
- S.F
- 前職で伊達に接客をしていたわけではないです(笑)
サーバーのお仕事としてはどうですか?
- S.F
- 負荷試験ですかね~負荷試験って結構御特殊なことをするんですよ。
毎回シナリオが違うので、都度都度シナリオを考えないといけない。
シナリオ?
- S.F
- ユーザーがどういう経路をたどるかをサーバーエンジニアが考えて本来は手書きでシナリオを起こすんです。プロジェクトごとにシナリオが違います。
今回は、そこを自動化してみたんです。自動化ツールを作るのに負荷試験の経験と知識が活かされてますね。
普段だとシナリオを作るのに2週間くらいかかるんですが、今回は1日でできちゃいました。
このツール売れるんじゃね?って思いました!!
こっそり売っちゃおうかな(笑)
だめですよ!
ところで、そのツールは、誰でもつかえるんですか?
- S.F
- ツール使うための準備は当然必要ですが、誰でも使えますよ。
でも、フレームワークが変わると、これもまたちょっと改良しないといけない…
なんでも、フレームワークに関係しているんですね…
では、仕事全般で転職前と転職後で大きく変わったことって何ですか?
- S.F
- うーん。飲み会に誘われなくなりました(笑)
前の会社は飲み会が多かったので。
あ~そうですね。最近は会社としての飲み会は年に数回ですからね。
- S.F
- まじめに話すと、裁量の幅が広がりました。
人が多い分動かすことが増えたかなと思います。今まではプレイヤーとしての動きが8割~9割でしたけど、今は5割~6割がプレイヤーで残りが、人のタスク管理だったりという側に回ってます。立場が変わったからかな。
それはS.Fさんがやりたかったことですか?
- S.F
- ワンマンで作ってるとどうしても、わからないことや覚えられないことができてしまっていたので、僕がやりたかったことができていると思います。
開発規模が大きくなって、作っているもののクオリティが上がりました。
前の会社は、ランド・ホーより人数も少ない会社だったので、今くらいのほうがいいかな。ある程度の会社の規模があったほうが、やりがいがあると感じてます。
では、何をモチベーションに仕事をしていますか??
- S.F
- 昼ごはんかなぁ…安くておいしいところを探して食べる(笑)
大事(笑)
- S.F
- 仕事かぁ…やっぱり、恥ずかしいものを世の中に出さないように頑張ろうってことかなぁ。職人系の仕事なんで、自分の技術を磨いて世間に披露してやろうって気持ちがつよいですね。
そのために努力していることってあります?
- S.F
- 勉強は欠かさないようにしてます。
なるべく新しい技術に対しては、敏感であってそれを導入していく!あんまり最新技術を取り入れちゃいけないことも多いんですけどね(笑)
ゲームのユーザーに見えないところなんですが、ユーザーのストレスを少しでも少なくしてあげたいと思ってます。
「あ~、おそっ!」とか思わせたくない。
では、最後にこのインタビューを読んでいる人に一言お願いします。
- S.F
- 積極的に大規模ゲームにかかわりたい人、自分の裁量でものを作っていたい人、技術を極めたい人は、ぜひランド・ホーに!!
多分、みんな言ってると思うんだけどアットホームで働きやすい環境です。
あとは、提案したことをきちんと検討してよいと思えば積極的に取り入れてくれる風通しのよさが魅力です。